心臓ドック

男性と女性とでは違う

心臓病は、近年は女性の心疾患の患者さんが増えたと言っても、まだまだ男性患者さんが多いです。
少ない心臓病の女性患者さんですが、男性の場合と女性の場合とでは、様々な面で違ってきています。

 

65歳以上の人が亡くなる原因は、男性は癌が1位で女性の場合は心臓病が1位となっています。女性の心臓病は、ホルモンのエストロゲンが影響していて、エストロゲンの分泌が少なくなる閉経後に発症することが多くなっています。

 

この発症年齢は統計で明らかになっていますが、胸痛などで救急外来へ運ばれてきたおよそ500人患者さんの平均年齢は、男性が62歳というのに対して、女性は70歳と高い年齢になっています。

 

訴える症状も、男性患者さんが「胸が痛い」と訴えるのに対して、女性の場合は「背中が痛い」とか「吐き気がする」などの他様々な症状を訴えています。

 

狭心症を放っておくと心筋梗塞へと移行します。狭心症は冠動脈の血管が一時的詰まって栄養が行かなくなりますが、心筋梗塞は冠動脈が完全に詰まって起こります。

 

太い血管の根元が詰まってしまうので、救急車を呼んでも病院へ着く前に亡くなってしまうことも多いです。
狭心症がまったくなくいきなり心筋梗塞になることはほぼありませんから、狭心症になった段階で人間ドックを受けることをおススメします。

 

女性は若いうちはコレステロールが少なく男性の半分程度ですが、50歳を超えると急激コレステロールが高くなる傾向があります。これは年齢的なものが大きいですが、生活習慣が大きく影響しています。

 

糖尿病や高血圧などが「気がついたら糖尿病になっていた」というように、初期症状がほとんどないのでサイレントキラーと呼ばれるように、狭心症や心筋梗塞も最初は無症状でいきなり来ることが多いので非常に怖い病気です。

 

狭心症や心筋梗塞の予防や改善も、やはり生活の改善が大きな効果をあげます。
バランスの良い食事と適度な運動、十分な睡眠を続けることで心臓病も生活習慣病も予防することがわかっています。

 

しかし、わかっていても続けるのは難しく、症状が出てきてから後悔するのが人間です。それと、食事、運動、十分な睡眠の効果を侮ってはいないでしょうか?これらの効果をもっと強く意識すると続けやすくなるような気がします。

 

生活習慣病が最初はほとんど無症状なように、心臓病も突然やってきます。心臓ドックを受けて異常が発見されて指摘されれば真剣に改善に励むことが出来るので、その点でも心臓ドックを受けることをお勧めします。